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TOKUSHOJI since 1476

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百年前の昨日1922年7月6日(木) 井上正子日記
1922年(大正11)7月6日 七月六日 木曜日 晴 起床六時 就眠十時 夜日暮しへ母上と行く。 静かに従弟の病室に入る。陰気な様。 可愛い瞳はとじられていた。真赤な顔。幾日かの病になやまされたいたいたしい身体。見れば見る程涙はあふれる。...
井上 迅
2022年7月7日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年7月5日(水) 井上正子日記
1922年(大正11)7月5日 七月五日 水曜日 晴 起床五時半 就眠十一時 従妹の試験の第一日はすんだ。 〝出来て?〟 〝今日のはみないい点が取れるでしょう〟ってさすが嬉しそう。 私だって一日一日と近づいて来る。 うっかりしていてはと、机に向かうが一向に出来ないのはなさけない。
井上 迅
2022年7月5日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年7月4日(火) 井上正子日記
夏の祭気分もいよよこくなって来る。 1922年(大正11)7月4日 七月四日 火曜日 晴 起床五時 就眠十時 静かな夜の暗あんに伝って美しい祗園囃子が時々聞こえて来る。 こつこつと勉強している処女おとめの耳にはやさしい情調としてひびく。...
井上 迅
2022年7月4日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年7月3日(月) 井上正子日記
机に向かっては半分居眠り 1922年(大正11)7月3日 七月三日 月曜日 曇 起床五時半 就眠十時 曇ったむし暑いいやな日である。机に向かっては半分居眠りしている。 頭がちっとも統一しないので、課目が頭には入らない。困ったものだ。
井上 迅
2022年7月3日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年7月2日(日) 井上正子日記
1922年(大正11)7月2日 七月二日 日曜日 雨 起床六時半 就眠十時半 昨日定期試験の発表があった。初めて定期試験に出合うのだから恐ろしい様ないつもの試験より異なった感じがする。 悦子さんのところも今度から定期試験になったとの事でやかましい。...
井上 迅
2022年7月3日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年7月1日(土) 井上正子日記
今日より初めて洋服で学校へ行く。 何だか気はずかしい様な気がする。 1922年(大正11)7月1日 七月一日 土曜日 晴後雨 起床五時半 就眠十一時 今日より初めて洋服で学校へ行く。 何だか気はずかしい様な気がする。 弟が云う。〝姉さん、恰好はいいけれど、足が大根じゃなかっ...
井上 迅
2022年7月2日読了時間: 2分
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百年前の昨日1922年6月30日 井上正子日記
1922年(大正11)6月30日 この日の日記はお休みでした。
井上 迅
2022年7月1日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月29日 井上正子日記
1922年(大正11)6月29日 六月廿九日 木曜日 晴 起床六時 就眠十一時 何にも知らぬ者は何も疑はず 独逸俚諺 孔雀よ汝の足を見よ 独逸俚諺 己を褒貶ほうへんするは愚の至りなり マツセンジヤー (祖父上の扣ひかえ帳より)
釋源祐
2022年6月30日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年6月28日 井上正子日記
1922年(大正11)6月27日 六月廿八日 水曜日 晴 起床六時 就眠十一時 同窓会誌[京都市立高等女学校の同窓会誌]が来る。初めてそうした談誌を手にした時、何だか急に卒業生なのだと云う観念が起こる。 なでしこの花はいつもの様にいかにも市立いちりつ[京都市立高等女学校/現...
井上 迅
2022年6月28日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年6月27日 井上正子日記
1922年(大正11)6月27日 六月二十七日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時 夜、父上、母上、弟は日暮し[等観寺]へお見舞いにおこしになる。 種ちゃんは依然としてよくもならねば悪くもならぬとの事である。 米国アメリカの兄さんは種ちゃんの小さい生が、暫くの中にうばはれるとの...
井上 迅
2022年6月28日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月25日と今日26日 井上正子日記
私等の上にも稲作は大切な問題なのである。共にこの雨を心から喜ぶことができなければならないのだ。(6月26日) 1922年(大正11)6月25日 六月二十五日 日曜日 雨 起床六時 就眠十時 とうとう雨が降り出した。これがきっと梅雨だろう。...
井上 迅
2022年6月26日読了時間: 2分
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百年前の昨日1922年6月24日
1922年(大正11)6月24日 六月二十四日 土曜日 晴 起床五時半 就眠十一時 母上のお話しによれば、今日は不思議な程気分も容態もいいのだそうだ。 普通の死の前の元気としての容態とは、あまり早すぎるのだとの事。 医者は非常にこれに望みをもっていらっしゃるとのって、若しこ...
釋源祐
2022年6月25日読了時間: 1分
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ブッダ・カフェ 第134回
毎月25日はブッダ・カフェの日です。 ブッダ・カフェ 第134回 2022年6月25日(土) 13:00〜16:30 明日、 6月25日(土)、いつも通りブッダカフェを開催します。 いつもの客殿座敷にていつもの座談にいらしてください。 場所: 徳正寺(とくしょうじ)...
釋源祐
2022年6月25日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月22日と今日23日 井上正子日記
私の胸は今悲しみとおそれに一杯になっている。 1922年(大正11)6月22日 六月二十二日 木曜日 晴 起床六時 就眠十時 私の胸は今悲しみとおそれに一杯になっている。 私等のあの可愛い従兄の子供が、死にかけているのだそうだ。...
井上 迅
2022年6月23日読了時間: 2分
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百年前の今日1922年6月21日 井上正子日記
〝いちごゼリーは素的よ。王様の冠のルビーの様に光った。おいしいのよ。夏休みになったらして上げますわ〟 1922年(大正11)6月21日 六月二十一日 水曜日 晴 起床六時 就眠十時 今日は又大好きなお料理があった。 鯛のも鯛の油焼きもいいが、真赤いちごゼリーが一等気に入る。...
井上 迅
2022年6月21日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月20日 井上正子日記
〈闘球盤〉 投球盤とも。四角い盤の中心に穴があり、周縁から丸く扁平な木製の球を指先ではじいて穴を狙って競いあう盤上ゲーム。滋賀県湖東ではカロムという名で継承される。 1922年(大正11)6月20日 六月二十日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時...
井上 迅
2022年6月21日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年6月19日 井上正子日記
1922年(大正11)6月19日 この日の日記はお休みでした。 101年前の今日、正子は親友のお八重さんを喪っています。
井上 迅
2022年6月19日読了時間: 1分
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百年前の今日1922年6月18日 井上正子日記
「京、滋地方は十八日午後九時二十分前後二回にり長き水平動の地震が起つた」 (『大阪朝日新聞京都附録』大正一一年六月二〇日)」 1922年(大正11)6月18日 六月十八日 日曜日 晴 起床五時半 就眠十時 お墓参りをする。小母様かどなたかお参りなすったのだろう。奇麗にお掃除...
井上 迅
2022年6月18日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月17日 井上正子日記
1922年(大正11)6月17日 六月十七日 土曜日 晴 起床五時半 就眠十時 夜静かである。私は母上の側で余念なく針を動かしていた。 いつ仕上がるとも分からない様な羽織に私はつくづくいや気がさして来た。 どうして今度はこんなに怠けたのだろうと悲しくなって来るのだった。...
井上 迅
2022年6月18日読了時間: 1分
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百年前の昨日1922年6月16日 井上正子日記
今宵は愛する友の祥月命日の逮夜である。 1922年(大正11)6月16日 六月十六日 金曜日 晴 起床六時 就眠十時 今宵は愛する友の祥月命日の逮夜である。 私はじっと目をつぶって、又新たなる悲しみに胸のせまるのをこらえてるのであった。尊い人間一人を失った、忘れ様としても忘...
井上 迅
2022年6月17日読了時間: 1分
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