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百年前の今日 1922年7月18日(火) 井上正子日記


1922年(大正11)7月18日

七月拾八日 火月曜日 晴 起床五時半 就眠十一時

休暇になってからばたばたといそがわしく、日記をいつのまにか三日も過ごしてしまった。

午後、安東県の伯母さま[安東県の伯父 桑門 環たまきの妻 リナ]から、明日お越しになる電報が来た。

悦ちゃんは足かけ三年越しの間、お目にかからない母上故、色々の事想像して喜んでいる。私も長い間お目にかかった事がないから、どんなにおな/明日が待たれる。


*日記本文は、〈/〉でページを書き切り、次ページ冒頭に「明日が待たれる」と続く。記者 正子の書き損じヵ。

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる

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