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百年前の昨日と今日 1922年7月31日(月)8月1日(火) 井上正子日記

1922年(大正11)7月31日

七月卅一日 月曜日 晴 起床六時 就眠十時

弟は今日終業式があつて、成績表を持って帰る。

下った下ったって泣かんばかりに悲しがっていた。

平均甲が下らなきや、割合にいい方だと云う事を聞いてるから慰めてやった。


1922年(大正11)8月1日

八月一日 火曜日 晴 起床五時半 就眠十時

弟は朝起きの組長とかで朝早くから学校へ行く。

紫色のスタンプを押して持って帰った。

朝早くて気持のよかったのかお父さん僕あしたももっと早く早く起きますから円山公園へつれていって下さいねってせがんでる声がしていた。

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる

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