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百年前の昨日と今日 1922年7月24日(月)25日(火) 井上正子日記

1922年(大正11)7月24日

七月廿四日 月曜日 晴 起床六時 就眠十時

午前八時から大学の助教授の塩見先生に経済学お話承る。

午前十時より昨日のつづき始める。

桃色の女児服を仕上げた。こんなのを着てくれる可哀い妹があればいいのにねって、家でみんなが言っていた。

1922年(大正11)7月25日

七月廿五日 火曜日 晴 起床五時半 就眠十時

一日の会を終わって帰宅するとほんとに疲れている。

私ばかりがこんなに疲れるかしらとおきくさんにもたずねてみたら、あの方も疲れて疲れて何にもすることが出来ないのとおっしやってらしった。

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる

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