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百年前の今日1922年6月18日 井上正子日記
「京、滋地方は十八日午後九時二十分前後二回にり長き水平動の地震が起つた」 (『大阪朝日新聞京都附録』大正一一年六月二〇日)」 1922年(大正11)6月18日 六月十八日 日曜日 晴 起床五時半 就眠十時 お墓参りをする。小母様かどなたかお参りなすったのだろう。奇麗にお掃除...
井上 迅
2022年6月18日読了時間: 1分
百年前の昨日1922年6月17日 井上正子日記
1922年(大正11)6月17日 六月十七日 土曜日 晴 起床五時半 就眠十時 夜静かである。私は母上の側で余念なく針を動かしていた。 いつ仕上がるとも分からない様な羽織に私はつくづくいや気がさして来た。 どうして今度はこんなに怠けたのだろうと悲しくなって来るのだった。...
井上 迅
2022年6月18日読了時間: 1分
百年前の昨日1922年6月16日 井上正子日記
今宵は愛する友の祥月命日の逮夜である。 1922年(大正11)6月16日 六月十六日 金曜日 晴 起床六時 就眠十時 今宵は愛する友の祥月命日の逮夜である。 私はじっと目をつぶって、又新たなる悲しみに胸のせまるのをこらえてるのであった。尊い人間一人を失った、忘れ様としても忘...
井上 迅
2022年6月17日読了時間: 1分


百年前の今日1922年6月15日 井上正子日記
従妹の悦ちゃんが童謡《ダリア〔ヤ〕》を独唱したのである 1922年(大正11)6月15日 六月十五日 木曜日 晴 起床六時 就眠十時 市立いちりつの創立記念日である。厳粛な式の後開かるる学芸会のことを想いながら帰途につく。その頃はもうとっくに会はすんでる筈であったから。...
井上 迅
2022年6月15日読了時間: 1分
百年前の昨日1922年6月14日 井上正子日記
死者にすまないが、たまらなく宗教・生の意義それらについて考える余裕をお持ちにならなかった様な気がする 1922年(大正11)6月14日 六月十四日 水曜日 晴 起床六時 就眠十時 先生からも色々、〈生の事〉、〈死の事〉、〈私等〉、時代の思想なくなくなられた方の心持ちをお伺い...
井上 迅
2022年6月15日読了時間: 2分
百年前の今日1922年6月13日 井上正子日記
1922年(大正11)6月13日 六月十三日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時 「佐々木さんが自殺なすったのよ」 「てるさんが昨日猫いらずのみなすったのよ」 今朝私はいつもの様に早く学校へ行っていた。そして後から来る方来る方みんなから、私はそうした言葉を聞くのだった。...
井上 迅
2022年6月13日読了時間: 2分
百年前の今日1922年6月12日 井上正子日記
私は今まだそうした事に趣味がないため駄目だけれど、もう少し大きくなれば見ておいて価値のあるものだそうだ。 1922年(大正11)6月12日 六月十二日 月曜日 晴 起床六時 就眠十時 母上は今日、熊谷様の叔父様らと桂の離宮と聚楽院を拝見においでになった。お話を伺ってみると随...
井上 迅
2022年6月12日読了時間: 1分


百年前の今日(昨日) 1922年6月11日 井上正子日記
今日一日は主人公になっていた。 1922年(大正11)6月11日 六月十一日 日曜日 晴 起床六時半 就眠十時半 父上母上、初音会より宇治へ緑を見におこしになる。 今日一日は主人公になっていた。 午後従妹は同窓会へ行った。弟と二人で机を合わせて勉強した。...
井上 迅
2022年6月12日読了時間: 1分
百年前の今日 1922年6月10日 井上正子日記
正午、寺院や教会の鐘や太鼓が一斉に京都市にとどろき渡つた。 1922年(大正11)6月10日 六月十日 土曜日 雨 起床六時 就眠十時 朝から今日はひどい降りだった。 久しぶりに降ったのだもの、どんなに乾天〔旱天かんてん〕になやんでいた園丁えんていや百姓はどんな喜んだ事であ...
井上 迅
2022年6月10日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月9日 井上正子日記
時の経つのも忘れて久しぶりに笑いこけたのだった。 1922年(大正11)6月9日 六月九日 金曜日 晴 起床六時 就眠十時 寺村様のお宅へ遊びに行く。 洋館で長い間お話する。お兄様やお姉様みんな絵や何かがお上手だものだから奇麗に気持ちよく飾ってあった。...
井上 迅
2022年6月9日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月8日 井上正子日記
山国に生まれた正子には、たまらなく海は珍しく思わるのであった。 1922年(大正11)6月8日 六月八日 木曜日 晴 起床四時 就眠九時 朝早くから目が覚めたのを、そっと女中の起きない様に台所へ行って瓦斯ガスに火をつけていたら、ちゃんと女中が起きて来た。もっと寐ねてたら私が...
井上 迅
2022年6月8日読了時間: 4分


百年前の昨日 1922年6月7日 井上正子日記
私は旅行はたまには好きだ。 1922年(大正11)6月7日 六月七日 水曜日 晴 起床六時 就眠十時 夜母上と京極へ買物に行く。明日のお菓子やお蜜柑で風呂敷一杯にする。袋に奇麗にきちっと詰めこんで枕元に置いてる。 遠足の事を思う時、私等は何にも考えない。頭も何もが遠足の事ば...
井上 迅
2022年6月8日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月6日 井上正子日記
今に私や弟も聞き覚えて、三人でやかましく騒ぎたてる事だろう。 1922年(大正11)6月6日 六月六日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時半 従妹は来週の木曜日の創立紀念日[京都市立高等女学校(現 京都市立堀川高等学校)の創立13年]に音楽を又二人で唱う事になったので、此頃は毎...
井上 迅
2022年6月6日読了時間: 1分


百年前の昨日 1922年6月5日 井上正子日記
昨日は、「百年前の今日 1922年6月5日」として、昨日のうちに井上正子日記をアップできませんでした。 毎日日記をつけるというのは、書くことの習慣をいかに工夫するか、いっしゅの筋トレみたいなものだろうと思います。 1922年(大正11)6月5日...
井上 迅
2022年6月6日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月4日 井上正子日記
1922年(大正11)6月4日 六月四日 日曜日 晴 起床六時 就眠十一時 人間は死を恐れる程強いものはないと思う。 その恐ろしさのため迷信をも信じる様になるのだ。 そして、私達の様に親兄弟によって生きてるものは、自分自身よりもその親、その兄弟の死を恐れるものだと私は思う。...
井上 迅
2022年6月4日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月3日 井上正子日記
1922年(大正11)6月3日 この日の日記はお休みでした。 6冊目の日記は休みがちな気がする。府一に通いだして忙しいのだろうか。 昨日(6月2日)の日記に出てきた「紺がすり」、「姉さんかぶり」の図を今日は本の山をかき分けて探した。 「縞帳」より 姉あねさんかぶり...
井上 迅
2022年6月3日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月2日 井上正子日記
1922年(大正11)6月1日 六月二日 木曜日 晴 起床六時 就眠十一時 もうほんとに夏になったと思われる程暑い。 単物ひとえものの紺がすり、姉さんかぶりの人を軒先で見る時、実際夏だと思う。 又一日一日と暑い日が迫って来るかと思うといやになるけれど、半面には又軽い夏の夕を...
井上 迅
2022年6月2日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年6月1日 井上正子日記
1922年(大正11)6月1日 六月一日 晴 水曜日 起床五時半 就眠十時 従妹の悦ちゃんは今日神戸へ修学旅行なので朝早くから出て行った。 夜七時半頃帰宅していろんな話に次から次からと疲くたびれもしないで小さい口を長い間しゃべっていた。 久保田の兄さんが久しぶりで来られた。
井上 迅
2022年6月1日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年5月31日 井上正子日記
1922年(大正11)5月31日 5月最後の日の日記はお休みでした。
井上 迅
2022年5月31日読了時間: 1分


百年前の今日 1922年5月30日 井上正子日記
1922年(大正11)5月30日 五月卅日 火曜日 晴 起床六時 就眠十時 弟の十一回目の誕生日である。 夜母上にお手伝いして御馳走を沢山こしらえる。 一回一回こうして誕生を重ねていく弟を見るとそのたびに大きく賢くなっていくのを見て心からその将来を幸福にと祈らずにはいられな...
井上 迅
2022年5月30日読了時間: 1分
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