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❖德正寺法宝物
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旅を機縁(きえん)として
天に墨で写し取られた仏の手を置きました。ここでは縮尺されたものですが、実際の大きさは長さ二メートル、幅四〇センチの〈大仏の手〉の拓本です。これはわたしの伯父、秋野亥左牟 いさむ (1936-2011/先代住職 井上〈旧姓 秋野〉等の兄)が、約六十年前、ネパールのカトマンドゥに滞在し、拓本に取って持ち帰った一枚でした。 毎年秋、この大仏の手の拓本を本堂の天井から吊るして、詩祭「百年のわたくし」という詩の朗読会を十年近く続けてきました。本堂に集った者は、見あげると手だけが見え、身体も頭も遥か雲の上にあるようで、天から差し延べられた手の姿に、どこか仏の慈悲に与っているように感じられるのでした。 この手の拓本を吊るすたびにいつも思うのは、遠い彼方の仏様の国で、身の丈何メートルもあろう大仏に、伯父はバチ当たりにもよじ登って拓本を取ったのだと、神仏を畏れない伯父の無鉄砲ぶりに思わず微苦笑していました。しかし、伯父は拓本を取る心境を、「私は原作に対する時、原作に刻まれた石工の心や、その時代の魂とさしむかいで対話する」と語っていて、大仏によじ登りながら、その
釋源祐
3月4日


安田登師「なむあみだぶつをとなふれば」(2025年度 仏教講座)
2月9日(月)に東本願寺北のしんらん交流館で開催の安田登さんの仏教講座「なむあみだぶつをとなふれば 仮名文字の声を聞く古典・芸能のなかにあらわれた念仏 」の第2回目、2時間弱の講義時間、安田さんはほとんど座ることなく、扇子を手によく通る声で『平家物語』からは「敦盛の最期(巻九)」に始まり、能「敦盛 あつもり 」、幸若舞 こうわかまい 「敦盛」を講義、というよりも安田さんはテキストの行間に現れる熊谷直実 くまがいなおざね のこころの模様を教えてくださりました。熊谷直実の目線で身振り手振りが加わると、ただの会議室がひたひたと波音を立てる須磨浦の海に様変わり、安田さんの朗誦に導かれて、敦盛のいる波うちぎわまで迫るようでした。 すでに本講座は先年暮れの12月8日に第1回が催されて、安田さんが日常からフィールドとされる 古典・芸能のなかから、「念仏」に光を当て、その念仏がテキストの行間からどのように〝声〟として聞こえてくるかをお話しいただく、いえただのお話しではなくて、漢字の「南無阿弥陀仏」が仮名文字の「なむあみだぶつ」へ、〝念仏〟が声として立ち現れる過
釋源祐
2月11日


GO VOTE! I VOTE FOR SURE!
ブッダガヤブッダガヤの街かどで 旅から無事に帰ってきたのだが風邪をひいてしまった。早く日常に戻ろうと、まだ旅モードの身体に急ブレーキをかけたのがいけなかった。喉の微かな痛みから咳が出るまで、一晩とかからなかった。昨夜から床に臥している。 かかりつけの漢方医の先生のところで処方をしてもらった。先生は、簡単な問診のあと、手首にそっと指を当て、耳を澄ませるように心身の様子を脈(音? 振動? 気配? 動静? 先生に尋ねても当てはまる言葉が出てこない)から窺い、その人の症状にあった処方をしてくださるので、家族の誰かが具合が悪いといつも先生のところへ駆けつける。 スジャータ村の牛 昨日は、わたしが相当疲れた様子をしていたのだろう、心配そうに「どうされました」と尋ねられた。いつもならひと通りの問診で脈診に入るのだが、ネパール-インドと旅してきたことを話さざるを得ないので、旅の間の体調について、毎日香辛料の効いた食事だったので食あたりした話などした。おそらく旅の間、わたしは五感を開ききって過ごしていた。いつもより睡眠時間も短かったし、毎日よく歩き、スケッチ
井上 迅
2月7日


詩祭 Poetry Festival「百年のわたくし」 巻八 2025 年11 月 9 日(日)
■● 日時: 2025 年 11 月 9 日(日) 15時 〜 17 時半(開場:14:30/開演:15:00/終演:17:30/閉場:18:00) 会場:徳正寺 - 本堂 〒600-8051 京都市下京区富小路通四条下る徳正寺町39(富小路通西側) 定員: 50 名 入場料: 2,500 円 申し込み窓口: メリーゴーランド京都 TEL/FAX:075-352-5408 mail:mgr-kyoto@globe.ocn.ne.jp 〒600-8018 京都市下京区 河原町通四条下ル市之町251-2 寿ビルディング5F 営業時間: 10:00〜18:00 定休日:木曜日 URL: https://www.mgr-kyoto2007.com/ 德正寺とくしょうじ TEL/FAX:090-1902-3107(扉野/住職) mail:info@tokushoji1476.com 〒600-8018 京都市下京区 富小路通四条下る徳正寺町39 *参加人数とご連絡先(メールアドレス、電話番号)をお伝えください。
Tobirano Rabbit
2025年10月15日


乙巳(令和5/2025)秋季彼岸会法話
暑さ寒さも彼岸までと申しますが、今朝は言葉通り秋の気配を肌で感じましたが、ここに至るまで、この夏は本当に長い長い夏でした。それに、涼しくなったと申しましても、今日午前中、東山に参りますと蝉の鳴き声が聞こえるなか、アキアカネがツイーと空を切っていました。暑すぎて息を潜めていた...
釋源祐
2025年9月21日
妙好人のフィールド 大月 健さんのこと
おととい、『 屋上野球 Vol.2 』(2014年7月、 編集室 屋上 )に寄稿したエッセイをふと読み返した。書き出しを「草野球を二十年続けている」としていて、「三十年続けている」としたいところだが、ここ数年試合には出ていない。しかし、幽霊部員として在籍してるから、やはり三...
釋源祐
2025年7月29日


井上彰淳戦後日記 1946年(昭和21)1月2日
一月二日 水曜日 晴 子規全集を読む。子規は三十六才で此世を去る。竜之介も三十六才で自らの命を断てり。自分も三十六になるの感慨実に大なるものあり。努めざるべからず。幸子我を指して俗臭強き人と云ふ。俗に徹するも亦よし。新生日本は神懸り人を排して偉大なる俗物を待望しあり。邦家の...
井上 迅
2024年11月19日
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