徳正寺五百五十年史研究
『腕木通信 巻一』

りいぶる・とふん/2020年11月23日発行
A4変形版:297×170mm/無線綴並製本/68ページ 
表紙:竹肌GA 菊判 125.0Kg (Y目) 本文:コスモエアライト A判 63.0Kg (Y目)
700部/定価:1,500円(税込)

​記

 ひょんなことから寺の歴史を紐解くことになり、大谷大学の歴史学科の先生方と徳正寺の由緒を読む会読会(くずし字の勉強会)と寺史研究の発表会を2017年春から続けてきました。『腕木通信』は、その会読会・研究会の成果を報告するための機関誌です。

 創刊にこぎつけるまで三年半を要しました。2017年の夏の終わりに編集を開始し、半年後には創刊号が出せるだろうと軽く踏んでいましたが、半年経っても形が見えず、薄い由緒書の一冊さえも読み切ることができず、些細なことを調べるのに丸一日費やしてしまうこともしばしば。徳正寺の歴史が思った以上に複雑で、伝わっている由緒の内容と史実がどうも噛み合わない。そのようなことに気がつき、蔵にこもって古文書の山をかきわけしながら、歴史のねじれを直そうと、地図に寺地の変遷を書き込み、年表に整理したりしているうち、またたくまに時が経ちました。

 この三年間は、わたしが住職になるため、教師資格を取得しようと試験を受け、教師資格が取れると、本山東本願寺に泊まりがけで上山し修練を経た時期と重なります。仏教学、真宗学、声明作法の教科書をノートにとり、いままで実地で覚えてきた知識を、あらためて試験勉強で学び直せるという貴重な経験ができました。修練では、思いもかけずひそかに師とあおぐように至る先生と巡り会うこともでき、真宗大谷派という教団に身を置きながら、過去から現在を生きた歴史のなかで社会を見据えて考える大切さを知りました。

 昨年(2019年)12月13日、徳正寺18代目の住職を晴れて継嗣し、御門徒への報告には、「仏法を住持する僧職として、寺という聞法(もんぽう)の場に立ち、有縁(うえん)の人々と出遇い、朋(とも)に仏道を歩んで参りたいと念じております。遇(あ)い難(がた)くして、今已(いますで)に遇えたこの機縁を大事にしていく所存です」と殊勝なことを認めました。

 住職を継嗣して三ヶ月半後にCOVID-19のパンデミックが人類を襲うなど夢にも思いませんでした。しかし、これは私たちが、今ここにある「現在」を生きた歴史のなかで考える機縁であり、実践だと考え直すのです。なにも「現在」は「今」にあるのではなく、已(すで)に歴史の中で遍在している。過去の事歴を温ねるなかで、遇い難くして遇えた機縁がしばしば編集作業の手を止め、聞き難くして聞こえてくる過去の声に耳を澄ませた日々の記録が、どうやらこの『腕木通信』の履歴となりました。

 創刊号の編集に三年半もの時間がかかったのは、刻々と過ぎる時間の中で、過去に刻まれた歴史もまた刻々と過ぎてきたことに気がつくだけの時間だったように思います。

 

 『腕木通信』、今後も年に一冊の間隔で通信履歴を開示していく所存です。

庚子(令和2年/20201112

釋 源祐

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