百年前の昨日1922年6月17日 井上正子日記

1922年(大正11)6月17日


六月十七日 土曜日 晴 起床五時半 就眠十時

夜静かである。私は母上の側で余念なく針を動かしていた。

いつ仕上がるとも分からない様な羽織に私はつくづくいや気がさして来た。

どうして今度はこんなに怠けたのだろうと悲しくなって来るのだった。

家でするのも今日初めてである。母上にもはずかしい気がするのだった。

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる