百年前の今日1922年7月4日(火) 井上正子日記

夏の祭気分もいよよこくなって来る。


1922年(大正11)7月4日

七月四日 火曜日 晴 起床五時 就眠十時

静かな夜の暗あんに伝って美しい祗園囃子が時々聞こえて来る。

こつこつと勉強している処女おとめの耳にはやさしい情調としてひびく。

夏の祭気分もいよよ[〈いよいよ〉の約]こくなって来る。

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる