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百年前の今日1922年6月21日 井上正子日記

〝いちごゼリーは素的よ。王様の冠のルビーの様に光った。おいしいのよ。夏休みになったらして上げますわ〟


1922年(大正11)6月21日


六月二十一日 水曜日 晴 起床六時 就眠十時

今日は又大好きなお料理があった。

鯛のも鯛の油焼きもいいが、真赤いちごゼリーが一等気に入る。

お家に帰って弟に〝いちごゼリーは素的よ。王様の冠のルビーの様に光った。おいしいのよ。夏休みになったらして上げますわ〟ってうんとれを大きく云ふ。

弟〝姉ちゃん夏休みでなくったって明日でもかまいませんよ〟なんて云っていた。



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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる

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