私は今まだそうした事に趣味がないため駄目だけれど、もう少し大きくなれば見ておいて価値のあるものだそうだ。
1922年(大正11)6月12日
六月十二日 月曜日 晴 起床六時 就眠十時
母上は今日、熊谷様の叔父様らと桂の離宮と聚楽院を拝見においでになった。お話を伺ってみると随分数寄をこらした立派なもので、現在でもあれだけの立派なものはとてもないだろうとの事である。
私は今まだそうした事に趣味がないため駄目だけれど、もう少し大きくなれば見ておいて価値のあるものだそうだ。
聚楽院 未詳。現在、桂離宮及び周辺に〈聚楽院〉と称した寺院・建造物は見当たらない。
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