百年前の今日 1922年6月2日 井上正子日記

1922年(大正11)6月1日


六月二日 木曜日 晴 起床六時 就眠十一時

もうほんとに夏になったと思われる程暑い。

単物ひとえものの紺がすり、姉さんかぶりの人を軒先で見る時、実際夏だと思う。

又一日一日と暑い日が迫って来るかと思うといやになるけれど、半面には又軽い夏の夕を思い出して来るものだ。



6冊の井上正子日記

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる