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百年前の今日 1922年5月27日 井上正子日記

1922年(大正11)5月27日


五月二十七日 土曜日 晴 起床六時 就眠十時


天野先生より運動会の日私達の球竿ダンスの最も色彩的に美しかつた事をおつしやつていたゞく。それは丁度午後近くであつたため、太陽がいゝ工合に球竿の球に反射したためであると承り私達はほんとに満足するのであつた。図画の時、記念日の間、最も印象に残つた事を書けとの事、皆てんでに変なものを書いて先生のお笑ひ草にするのであつた。



正子の描いた山茶花(?)の絵(年代不詳)

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1922年(大正11)8月28日 八月廿八日 月曜日 晴 起床五時 就眠十時 朝食後、直に大谷大谷[東山の大谷祖廟/図地 g-3]へ参詣に行く。黒味を帯びたる緑の松の木の間からかすかに美しい朝の日の光はさしこんでいる。 石の敷石は掃き清められているのが遠く連なっている。 二、三の人影が見える。私の歩む下駄のひびきがはっきり分かる。 静かな朝の気分にうっとりとひたりながら何にも考えないで足を運ばせる

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